ラストチャンスー再生請負人ー 第7話
宮内から知らされた十和子と結城の関係…
樫村は、誰を信じていいのか判らなくなってしまった。
キャスト
メインキャスト
樫村 徹夫(仲村トオル)
ちとせ銀行の投資部門で実績を残し、順風満帆な行員人生を送っていた。
しかし、菱光銀行との合併が発表され、人生が一変する。
人生の行き先を見失った樫村に「デリシャス・フード」という大手飲食フランチャイズ企業の再建に声が掛かるが…
趣味はランニング。
宮内 亮(椎名桔平)
ちとせ銀行で樫村と同期の東大卒エリート。
菱光銀行との合併決定後、合併準備室のメンバーに選ばれるが、業務の進め方に納得がいかず、経営コンサルティングの会社を立ち上げ独立する。
岡田 十和子(水野美紀)
「十和子フード」という外食企業を運営する社長。美しく凛としたやり手経営者。
自分の店に信念と愛情を持ち、樫村にとって会社経営のよきアドバイザー。
山本 知也(大谷亮平)
投資ファンド「グローバル・リバイバル・ファンド(GRF)」社長。
銀行時代に共に仕事をした樫村に「デリシャス・フード」筆頭株主として、CFOへの就任を依頼。 「デリシャス・フード」の株価下落を阻止するために奮闘する。
岸野 聡(勝村正信)
「デリシャス・フード」財務部長。「デリシャス・フード」の創業メンバーの一人。
会社への愛情にあふれ、畑違いの業種からやってきた樫村への不信感を抱く。
佐伯 隆一(和田正人)
「デリシャス・フード」財務部員。
突如現れた樫村へ反発する社員が多い中、垣根なく接するまっすぐな性格。
会社への思いが熱く、自社ブランドを盛り上げようと奮闘する。
杉山 誠三(町田啓太)
ちとせ銀行時代の樫村の部下。
樫村が「デリシャス・フード」へ転職してからは貸付担当として、関わりを持つ。
樫村 明子(長谷川京子)
樫村の妻。樫村とは職場結婚。2人の子供がいる。
銀行合併で先行きが見えない中、転職した夫を心強く支える。いざという時に頼りになるしっかり者。
占い師(ミッキー・カーチス)
ある日、樫村の前に現れた占い師。意味深な助言をする不思議な老人。
全体相関図
第7話
ストーリー
「お前、騙されてないか?」宮内(椎名桔平)から十和子(水野美紀)を操っているのは、創業者の結城(池田成志)だと言われ、樫村(仲村トオル)は驚愕する。
一方、宮内と大友(本田博太郎)は伊坂商事の支援を受けて、会社を分割して売却するよう迫る。
命運を託す先は、十和子フードか、伊坂商事か。樫村は誰を信じてよいのか分からず、いつもの占い師(ミッキー・カーチス)を訪ねると…。
宮内から、十和子と結城の関係を聞きショックを受けて帰社した樫村は、その話しを山本(大谷亮平)と岸野(勝村正信)に話した。
十和子は、8億円で会社の経営権を取り、結城の考えである会社分割を進めて会社を売ってもうける気だと話す山本に、岸野が、ちょっと違うと思うと話しを遮った。
結城は、まだデリシャスフードに愛情を持ってる。と…
そこへ、渋川(石井正則)を連れて佐伯(和田正人)がやってきた。
渋川は、龍ヶ崎(大鷹明良)に海外進出の件を話したのは自分だと謝罪した。そんな渋川を「次からは気を付けてください」とだけ言って許す樫村。渋川にそうさせてしまったのは、会社を救えてない自分に責任があるではないかと樫村は考えていた。
樫村は、十和子フード社長の十和子(水野美紀)に結城との関係を直接聞くために十和子の店を訪れた。
十和子と結城は、確かに知り合いだった。そのうえ、結城は自分にとって師匠なようなものだと…
しかし、デリシャスフードに興味を持ったのはビジネスのためであり、純粋にデリシャスフードと提携したいと思った。と、その気持ちは信じて欲しいと。
会社に戻った樫村は、十和子フードと提携したい気持ちはあるが、まだ十和子を信じていいのかどうか判断できずにいた。
そこへ渋川が辞表をもって現れた。必死で引き留める樫村だったが、渋川の「先が見えない」という不安は消えずにいた。小さい知り合いの会社に就職も決まっており家族もそれを望んでいると言われてしまう。樫村は、自分の社長としての頼りなさを感じていた。
宮内と大友(本田博太郎)に呼び出された樫村は、分割案の資料を提示される。その提示案は大量なリストラが前提となっていた。拒む樫村に、会社を倒産させて全員路頭に迷わせるよりマシだと言われ、樫村は返す言葉を失っていた。
大友に、伊坂商事がついていてくれるのだから安心だと言われ、もし伊坂商事の話しが本当なら小沢常務(竜雷太)に合わせて欲しいという樫村に、会う前にまず秘密保持契約を結ぶことだと宮内に言われてしまう。
秘密保持契約を一旦保留にした樫村だったが、十和子フードか伊坂商事か、どちらを信じていいのかわからずにいた。そんな時、またあの占い師(ミッキー・カーチス)に出会う。
「昔昔ね、中国の魯という国があったの。そこにねビセイという若い青年がいたの。その若い青年が女の子に恋をしちゃって、その女の子と橋の下で逢引をしようとしてまってたの。で、いくら待っても、その女は来ない。そのうち雨が降ってきてしまう。それでも彼は一生懸命待ったの。水かさがましちゃって、それでも彼は真剣に待った。そしたら溺れて死んじゃった」その話しに「バカだな~そのビセイって若者は」という樫村に「ところが中国ではさ、そのビセイが信義を尽くして誠実な人間として何千年も語りつがれてるんだ。誠意は必ず通じる。何が成功で何が失敗かは誰にも分らない。あんたは誠意をつくすことだ」と言われ樫村は大きくうなずいていた。
樫村は「北京秋天」の前に立っていた。閉店を回避するために努力した中野(藤本泉)たちの弁当に行列が出来ていた。その弁当を公園で食べながら樫村は宮内から提示されたデリシャスフードの分割案を眺めていた。そこで樫村は何か思いついた。
次の日、樫村は分割案を岸野と佐伯に提示していた。諦めるのか?と聞く佐伯に樫村は「生き残るための分割だ」という。
社員のための分割であり、分割した会社の社長は社員がやる。売るための分割ではない。そういう樫村に「やってみます」と岸野と佐伯は前向きに分割案を考えることにした。
樫村は、結城の蕎麦屋を訪れていた。樫村が考えた分割案は結城のアイデアでもあった。結城の打つ蕎麦を食べた樫村は「美味しかった」と結城に伝えていた。
結城の「社員のために」という言葉を信じれたからだ。そして、十和子に会い、業務提携を再度願いでた。
デリシャスフードの含み損について話そうとする樫村だったが、十和子はそのことを結城から聞いて知っていた。そのため安い資本金提示だったと…
樫村は、十和子と結城を信じる決心がついていた。
岸野と佐伯が作った会社分割案は樫村も納得のできだった。その案をもって山本を説得する樫村。8億円は安すぎると渋る山本は、伊坂商事の件の進み具合を聞いてきた。
樫村は、伊坂商事も業務提携して欲しいが大友が絡んでいることに不安があると伝えると、山本に秘密保持契約を結んでないのだから直接、伊坂商事の小沢常務に合えばいいと言われる。経験上、そういったことをすると後でこじれることがあると言う樫村に「やっぱり樫村さんは銀行の人なんですね。妙に律儀なことがある。私なら会いにいっちゃうけどなぁ。もしデリシャスフードへの関心が本当なら大友さんより有利な条件が提示されるかもしれないですか。そんなチャンスを見す見す不意にするんですか?」と山本に言われてしまう。
そして、もう1人。宮内も伊坂商事の小沢常務の名刺を眺めていた。
山本の言葉に奮起した樫村は、井沢商事の小沢常務に会ったあと、大友、ちとせ菱光銀の担当である融資課の杉山(町田啓太)と融資課長、宮内も含めてデリシャスフードで会社分割の話しをすることになった。
そこで、会社分割を進めたい大友は秘密保持契約を結ぼうとするが、樫村は無理だと言い、小沢さんとは、もう話しをしてきたと言った。
小沢常務と直接あったときに、大友にデリシャスフードに興味があるかと聞かれただけで何も話しは聞いてない。大友には依然にも小沢の名前を勝手に使った経緯があり、小沢常務は大友を信用していないという話しを聞いていたのだ。しかし、小沢常務はデリシャスフードへ興味があると…
小沢常務にあなたは誠実だから誠実な人と仕事をしたいと言われる。そこへ現れた宮内だったが、宮内も大友に騙されていたのだった。
小沢常務から、大友抜きで樫村と宮内と仕事をしたいと言われた樫村は、十和子フードと伊坂商事から支援の確約を取ってきていた。
契約違反だと言う大友に、樫村は契約などしていない、むしろ在りもしない契約をでっちあげた、あなたは最低だ!と言い切った。宮内からも見放された大友は、ちとせ菱光銀行にデリシャスフードの資金をすぐに回収するように言い放つ。しかし、伊坂商事の話しが本当なら回収する必要ないと言われる。
そこへ融資課長の携帯がなり、いきなり樫村に土下座したのだった。驚く樫村達に「本店に伊坂商事の財務担当役員がきて、デリシャスフードとの今後の取引はミズナミ銀行に切り替える予定との申し出がありました。当行とのデリシャスフードの信頼関係が失われてるというのが理由です。そのことが頭取の耳にも入って大問題になっています。社長!どうか融資を返済しないでください。このままメイン取引を継続してください!」と…
大友と杉山の醜く言い争う姿を見て、樫村は「銀行取引の件は伊坂商事さんと相談してみます。仕事がありますから」と言って部屋を出ようとすると大友が「君を社長にしたのが私の最大の失敗だ」と言われるが、「あなたはデリシャスフードの社員を愛したことはありますか?社員を愛せない人には社長になる資格はありません」と言い切った。
大事な取引先が倒産して焦っていたのかもしれない。と謝る宮内。樫村は、そんなことはどうでもいいから今後のことを考えようと言うが、宮内は責任をとって降りると…
無事、十和子フードと伊坂商事との話しが進むことになり来年正式に契約が結ばれることが決定した。しかし、何故か怪しい動きをする小沢常務。
そして、年があけて2019年1月。すべてがうまく収まり、山本からも樫村に社長になってもらってよかったと言われた。
しかし、これからと言う時に、デリシャスフードの含み損が百億以上あることが世間に公になり、倒産の危機と報じられてしまう…
今週のビジネス用語
【秘密保持契約】
秘密情報を第三者に開示されたり、想定外の目的に使用されたりすることを防止するための契約。
第7話感想
いやースカッとする回でしたね
あのちとせ菱光銀行の土下座と、大友の「私どうしたらいいの?」の問いに岸野の「しりません」と言い切って部屋を出るシーン
もう次回が最終回になってしまうんですけど、8回は少ない…
まだ、この枠はこんな感じなんですけど、このスカッと感をもうすこし細かく味わいたかったですね
そして、最後の最後の七味唐辛子。どうなるんでしょうね!楽しみです!
撮影協力
- DIC株式会社
- APOLLO
- AZABU HOUSE ONE
- 銀座次郎長
- MERCER LOUNGE 牛鍋アイロン
- 大手町ファーストスクエア
- LAS CHICAS
- Edelman
- Zeal Holdings
- 富士通株式会社
- デイ・ナイト株式会社
- 魚々十銀座本店
- 神山
- THE CLASSICA
- マテリアルワークス株式会社
- 品川シーズンテラス
- 株式会社レントシーバ―
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- Maison de Beige
原作
「ラストチャンス 再生請負人」江上剛
音楽
主題歌
「Starting over」村松崇継
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