ラストチャンスー再生請負人ー 第6話
岸野に連れられて行った先には、デリシャスフードを危機に追い詰めた張本人の前社長の結城がいた。
突然目の前に現れた結城の目的は?そして、岸野は樫村の敵なのか?味方なのか?
キャスト
メインキャスト
樫村 徹夫(仲村トオル)
ちとせ銀行の投資部門で実績を残し、順風満帆な行員人生を送っていた。
しかし、菱光銀行との合併が発表され、人生が一変する。
人生の行き先を見失った樫村に「デリシャス・フード」という大手飲食フランチャイズ企業の再建に声が掛かるが…
趣味はランニング。
宮内 亮(椎名桔平)
ちとせ銀行で樫村と同期の東大卒エリート。
菱光銀行との合併決定後、合併準備室のメンバーに選ばれるが、業務の進め方に納得がいかず、経営コンサルティングの会社を立ち上げ独立する。
岡田 十和子(水野美紀)
「十和子フード」という外食企業を運営する社長。美しく凛としたやり手経営者。
自分の店に信念と愛情を持ち、樫村にとって会社経営のよきアドバイザー。
山本 知也(大谷亮平)
投資ファンド「グローバル・リバイバル・ファンド(GRF)」社長。
銀行時代に共に仕事をした樫村に「デリシャス・フード」筆頭株主として、CFOへの就任を依頼。 「デリシャス・フード」の株価下落を阻止するために奮闘する。
岸野 聡(勝村正信)
「デリシャス・フード」財務部長。「デリシャス・フード」の創業メンバーの一人。
会社への愛情にあふれ、畑違いの業種からやってきた樫村への不信感を抱く。
佐伯 隆一(和田正人)
「デリシャス・フード」財務部員。
突如現れた樫村へ反発する社員が多い中、垣根なく接するまっすぐな性格。
会社への思いが熱く、自社ブランドを盛り上げようと奮闘する。
杉山 誠三(町田啓太)
ちとせ銀行時代の樫村の部下。
樫村が「デリシャス・フード」へ転職してからは貸付担当として、関わりを持つ。
樫村 明子(長谷川京子)
樫村の妻。樫村とは職場結婚。2人の子供がいる。
銀行合併で先行きが見えない中、転職した夫を心強く支える。いざという時に頼りになるしっかり者。
占い師(ミッキー・カーチス)
ある日、樫村の前に現れた占い師。意味深な助言をする不思議な老人。
全体相関図
第6話
ストーリー
樫村(仲村トオル)は財務部長・岸野(勝村政信)の計らいで、デリシャス・フード創業者の結城(池田成志)と初対面する。巨額の含み損を出した張本人を前に、樫村は憤りを隠せない。そんな樫村に、結城は経営再建に向けたある提案をするが…。
一方、十和子フード社長の十和子(水野美紀)は、資金提供と引き換えに経営権が欲しいと言い出すが、ファンド社長の山本(大谷亮平)は反発する。
結城は蕎麦屋を経営していた。経営が難しくなり後先考えずフランチャイズ権を売ってしまったと話す結城に樫村は「自分の株を売却して逃げ出したのは無責任だ」と言うと「自分の財産のために株を売ったのではない」という結城。そんな結城を岸野は「結城さんは10億円以上会社につぎ込んでた」と結城をかばった。
「そんなことは、どの会社のオーナーでもやることです」と、いら立ちを隠せない樫村は、次の約束があるので、話とは何か?と矢継ぎ早に結城に問いかけた。
結城の話は、デリシャスフードを持ち株会社にして会社を分割しないか?ということだった。そして、自分も出資をしたいと…
デリシャスフードの株を売った金で、デリシャスフードの良いところだけ買う気か?社員とためというが、その社員を苦しめてるのはあなただ。出資するお金があるなら貸してください。と樫村は怒りを爆発させて結城の店を飛び出してしまった。
怒りが収まらない樫村。「すみませんでした。彼は彼なりにデリシャスフードを心配してるんです」という岸野。そんな岸野に樫村は「あなたは誰の味方なんですか?」と問いかけた。岸野の答えは「私は社員とデリシャスフードの味方です」だった。
失業中の前社長 大友(本田博太郎)は、伊坂商事 常務取締役の小沢(竜雷太)とゴルフを楽しんでいた。だが、そのゴルフの裏には大友の思惑があった…
家では、妻の明子(長谷川京子)の再就職が決まったと娘の遥香(佐々木七海)と初出社の服を選んでいた。なんと勤務先は樫村の元勤め先である「ちとせ菱光銀行」だという。しかもデリシャスフードの融資取引窓口の港南支店だという。
港南支店がデリシャスフードと関わりのある支店だとしった明子は「辞めようか?」というが、「いいよ。がんばれよ!」と樫村は応援した。
デリシャスフードには、筆頭株主の山本(大谷亮平)より良い話が持ち込まれていた。それは香港のIT業界財閥が新潟屋に興味を示しているというものだった。
アジアでのフランチャイズ権販売で海外進出することに、乗り気な樫村たちだったが、だた1人渋川(石井正則)だけが難色をしめしていた。
その理由は、龍ヶ崎たちオーナーとの買戻し期限が半年なのに、今は海外進出のことより目先のことに目を向けるべきだ。というだ。
しかし、樫村は新しいことを進めるのは社員の意識も上がるかもしれないと判断し、オーナーたちに誤解を生じるといけないので外部へは漏れないように海外進出の話を進めることにした。
個別でのオーナーへの説得は順調に進んでいた。その帰り道元気のない渋川に樫村は「どうしたんですか?」と声をかけると「先が見えないんです…オーナーに返金は迫られてるし、十和子フードからの返事もないし、他に支援企業もみつからない。先が見えないんです」と不安を隠せない様子だった。そんな渋川に「私はそう思いませんけど。確かに問題は多い。1つづつ解決して一歩づつ進むしかない。頑張りましょうよ!渋川さん!」と元気に声をかける樫村だったが、渋川の表情は暗いままだった。
「北京秋天」との約束の2か月が過ぎていた。売り上げは確実に伸びていた。
樫村は一過性のものでなく、これからも業績は上がると判断し、「北京秋天」の継続を決定した。
喜ぶ北京秋天の従業員。そして、北京秋天の従業員たちは新メニュー200円の点心も考えていた。その姿に樫村は生き生きとした表情の従業員たちに喜びを感じていた。
十和子フード社長の岡田十和子(水野美紀)からもデリシャスフードへの支援を進めたいと返事をもらっていた。しかし条件が提示される。その条件とは、十和子と十和子フードの役員をデリシャスフードの役員に入れること。資金8億円でデリシャスフードの株を55%を譲渡すること。
難色をしめす樫村に十和子は「私は経営権がほしい」と言い、含み損の話も持ち出してきた。
その話を聞いた山本は「冗談じゃない!」と…
時価2500円の株を900円で買おうとする十和子の話に対して当たり前の反応だった。
50億も出してる山本にしてみれば8億では安すぎるためだった。そんな山本に、含み損の金額をつかんでるのかもしれない。と話樫村に「足元を見やがって!」と怒りをあらわにする山本だった。
閉店を迎えた「モンゴルの空」の従業員たちは本社で新しく生まれ変わる予定の「モンゴルの空」の新メニューを考えていた。そのテーマはジンギスカンとジビエ料理。
新メニューの味にも、新メニューのテーマにも樫村は満足していた。そしてモンゴルの空の従業員の笑顔とやる気にも元気をもらっていた。
そんな中、業務提供を解消した、宮内(椎名桔平)から電話がかかってくる。
久しぶりに宮内を会う樫村だが、その席に何故か大友も同席していた。宮内の会社に専務として迎えられていたのだった。
大友の同席に、素直に喜べない樫村だったが、宮内からの話は、伊坂商事の常務取締役 小沢がデリシャスフードに関心があるという嬉しいものだ。
是非、話しを進めたい樫村だったが、窓口は宮内の会社とすることを条件で進めることが前提だと言われてしまう。小沢常務とは面識のある樫村は、直接話しもしていいか?というが、大友にそれはダメだと止められてしまう。
山本に伊坂商事の件を話すと、良い話だと喜ぶが、樫村の表情から大友が絡んでいることに一末の不安を感じていることを読み取った。それは山本も同じ意見だった。
とはいえ、十和子フードの8億円よりはいいのかもしれないな。と…
樫村は、十和子フードも伊坂商事も慎重に進めていきます。とだけ答えていた。
ちとせ菱光銀行 港南支店で働き出していた明子は、かつての樫村の後輩の杉山(町田啓太)と顔を合わしていた。そこで、デリシャスフードが置かれてる立場を突き付けらてしまう。
馴染みのジャズバーで飲む樫村の元に新聞記者の木佐貫が再度現れた。今度は、債務超過や含み損について情報をつかんでいるようだった。
そのことを山本につたえ、デリシャスフードの状況が公になる前に、早急に手を打つだめに、支援金などの条件を考え直してもらうためにも、常務提携、人材提携ともに優良企業である十和子フードの社長である十和子と1度会うだけでも会ってほしいと進めた。
十和子を一目みたとたん、あまりにも美人のため山本は言葉を失ってしまった。
なかなか仕事の話を切り出さない山本に対して樫村が話を切り出した。
山本の8億円は安すぎるという意見にたいして、十和子では、でもデリシャスフードがつぶれてしまって、ただの紙切れになるよりましでしょ。と1枚上手だ。
自分を信用してほしいという十和子に対して「信用するにはお互いをもっと知り合う必要があります。私と付き合ってくれませんか?」と言う山本を「株を売ってくれるなら(笑)」と冷静にあしらっていた。すっかり十和子に魅了されてしまった山本は十和子と2人で食事に誘っていた。樫村は「樫村さんは、もういいですよ。お疲れさまでした」と返されてしまう。
その帰り道、またあの占い師(ミッキー・カーチス)に出会う。
なんと4,000円から5,000円に、また値上げされていた。渋々お金を払い占ってもらう樫村。「光明がさしてる。いいことあるよ。金運、健康運、仕事運、全部上向きだもん」と言われ喜ぶ樫村に、「でも、女難にさえ気をつければね。また女難の相が出てるよ。あんな性悪女に引っかかってるんじゃないの?寝首掻かれるよ」と言われてしまう。
「モンゴルの空」新店舗も決まり、順調に上向きだしたデリシャスフード。しかし突然龍ヶ崎が口座を差し押さえてきた。龍ヶ崎の貸した7億円をすぐに返せと言ってきているのだ。もし口座差し押さえの話が外に漏れればデリシャスフードはつぶれてしまう。
慌てて、山本にお金の調達を頼む樫村に、4億用意するから口座差し押さえをなんとかするようにと。
差し押さえらてたのは、ちとせ菱光銀行の本店と港南支店だった。何故、港南支店まで…と話す樫村達の前に龍ヶ崎が現れた。
半年まってもらう約束だったのでは?と尋ねる樫村に龍ヶ崎は「そのつもりだったが、やり方が納得いかなくてね。新潟屋を海外進出させるとか計画があるとか、そんな余裕があるなら貸したお金を返してほしい」と、内務機密の海外進出の話を龍ヶ崎が知っていた。
そんな中、ちとせ菱光銀行の港南支店からも呼び出しの連絡がきてしまう。解決できないなら、貸金の相殺で対応するとまで言われてしまう。
焦る樫村に、龍ヶ崎は立ち去ろうとする。必死で口座差し押さえを解除してほしいと訴える樫村に龍ヶ崎は貸したお金を返してくれたら、すぐに解除するという。
全額返済を求める龍ヶ崎に4億円の即金返済と、オーナーたちの取りまとめ役を任せることを条件に、なんとか口座差し押さえを解除することができた。
すぐ、ちとせ菱光銀行 港南支店へ向かう樫村。そこには、宮内と大友もいた。
口座差し押さえが解除されたことを伝えるも、杉山に嫌味を言われてしまう。
宮内と大友の同席に疑問に思った樫村は、その旨を訪ねた。その答えた、宮内と大友から、ちとせ菱光銀行へ提案があり、デリシャスフードを分割し売却するという話だった。
寝耳に水の樫村は、猛反発するが、融資回収を進めたい銀行は、聞く耳をもたない。伊坂商事が分割したデリシャスフードの優良部分を買い取ってくれる話は、支持です。命令です。と杉山に言われてしまう。
そして、この話を進めていただかないとデリシャスフードへの融資を回収します。と…
樫村は「わが社は今、重要なスポンサーと具体的な話を進めています」というと、宮内から、とんでもない話を聞かされることになる。
「十和子フードだね。お前騙されてないか?あの女社長のことをどこまで知っているんだ?気をつけろよ。あの女社長の背後にはデリシャスフードの創業者 結城伸治がついている」と…
今週のビジネス用語
【持ち株会社】
グループ会社の株式を保有し、グループ全体の中核となる会社。グループ会社を支配することを主業務とする。
【インバウンド需要】
外国人の日本国内での商品やサービスへの需要
【第三者割当増資】
企業が新株を発行し、資金調達をする仕組み
第6話感想
ついに十和子の裏の顔が見えだしてきました。そりゃね、女1人で数店舗切り盛りしてる社長だもん。曲者ですわな。
にしても、山本さんww 女に弱いねぇww 大丈夫かな。
それに明子。いい奥さんだと思ってたのに、いくら前職だからって旦那の元勤め先で、しかも、もめてる港南支店はダメだよね。そのうえ、のこのことお茶もってきて「何が起こるかわからないですから~~」なんて話し込んじゃうしね
そこは「ははは…」って愛想笑いでもして、さっさと部屋出るべきだよ。つか、お茶持っていくの誰かに代わってもらいなよ。まぁ、1番新人がお茶係なのはわかるけどさ…
そして渋川さんも、いくら先が見えなくても、機密事項もらしちゃダメだよ。不安がふくれあがると悪いほう悪いほうへ考えてしまうんだろうけど、それ漏らしたら、ますます先が見えない状況になるのにさ。
ってことで、樫村CEOは七味唐辛子をかけまくられて激辛状態ですね
撮影協力
- DIC株式会社
- オアーゼ芝浦MJビル
- 株式会社丸仁ホールディングス
- 北海道ジンギスカン北ジン
- 神山
- 銀座次郎長
- AZABU HOUSE ONE
- Edelman
- Zeal Holdings
- 富士通株式会社
- デイ・ナイト株式会社
- 魚々十銀座本店
- GOLF5カントリーオークビレッジ
- マテリアルワークス株式会社
- 品川シーズンテラス
- 株式会社レントシーバ―
- APOLLO
- MERCER LOUNGE 牛鍋アイロン
- 新明和工業株式会社
- 飄香
衣装協力
- asics
- S.T.Dupot
- NEW YORKER
- SUIT SELECT
- CRICKET INC.
- BONMAX
- RESPIGHI
- BOSS
- KASTIT KARI
- avance
- KARSEE
- TIENS
- 住商モンブラン
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- azabu tailor
- dunhill
- 堀越ネクタイ(株)
- ef-de
- FAIRFAX
- renoma
- BERKLEY
- まるやま・京彩グループ
- ANAYI
原作
「ラストチャンス 再生請負人」江上剛
音楽
主題歌
「Starting over」村松崇継
ドラマSNS関連
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