ラストチャンスー再生請負人ー 第5話
「北京秋天」の従業員たちは、新しいメニューの試作などを考え社員たちも前向きに夢を追い出してきた。
そんなとき、樫村のやり方は甘いと宮内に言われてしまう。
デリシャスフードを立て直すには、そんな猶予はないと…
キャスト
メインキャスト
樫村 徹夫(仲村トオル)
ちとせ銀行の投資部門で実績を残し、順風満帆な行員人生を送っていた。
しかし、菱光銀行との合併が発表され、人生が一変する。
人生の行き先を見失った樫村に「デリシャス・フード」という大手飲食フランチャイズ企業の再建に声が掛かるが…
趣味はランニング。
宮内 亮(椎名桔平)
ちとせ銀行で樫村と同期の東大卒エリート。
菱光銀行との合併決定後、合併準備室のメンバーに選ばれるが、業務の進め方に納得がいかず、経営コンサルティングの会社を立ち上げ独立する。
岡田 十和子(水野美紀)
「十和子フード」という外食企業を運営する社長。美しく凛としたやり手経営者。
自分の店に信念と愛情を持ち、樫村にとって会社経営のよきアドバイザー。
山本 知也(大谷亮平)
投資ファンド「グローバル・リバイバル・ファンド(GRF)」社長。
銀行時代に共に仕事をした樫村に「デリシャス・フード」筆頭株主として、CFOへの就任を依頼。 「デリシャス・フード」の株価下落を阻止するために奮闘する。
岸野 聡(勝村正信)
「デリシャス・フード」財務部長。「デリシャス・フード」の創業メンバーの一人。
会社への愛情にあふれ、畑違いの業種からやってきた樫村への不信感を抱く。
佐伯 隆一(和田正人)
「デリシャス・フード」財務部員。
突如現れた樫村へ反発する社員が多い中、垣根なく接するまっすぐな性格。
会社への思いが熱く、自社ブランドを盛り上げようと奮闘する。
杉山 誠三(町田啓太)
ちとせ銀行時代の樫村の部下。
樫村が「デリシャス・フード」へ転職してからは貸付担当として、関わりを持つ。
樫村 明子(長谷川京子)
樫村の妻。樫村とは職場結婚。2人の子供がいる。
銀行合併で先行きが見えない中、転職した夫を心強く支える。いざという時に頼りになるしっかり者。
占い師(ミッキー・カーチス)
ある日、樫村の前に現れた占い師。意味深な助言をする不思議な老人。
全体相関図
第5話
ストーリー
社員のモチベーションを大切にし、赤字店の整理を先延ばす樫村(仲村トオル)のやり方について、宮内(椎名桔平)は「甘い」と非難する。さらに、新聞記者から業績悪化について、問いただされる。そんな中、株価が下がり、倒産を恐れたフランチャイズのオーナーたちが会社に押しかける。その一人、龍ヶ崎(大鷹明良)は金を返してもらうために、会社の銀行口座を差し押さえると言い出して…。
「北京秋天」にて新メニューを考えていた樫村は宮内に「新メニューなんて考えてる場合じゃない。北京秋天はすぐに閉店すべきだ」と言われるが、
樫村は社員にチャンスを与えてやりたいと伝えるが、宮内は会社がつぶれては意味がない。甘いといわれてしまう。
帰宅した樫村の家の前には毎朝新聞の木佐貫が待っていた。
デリシャスフードの赤字直営店閉鎖、業績悪化などを突き付けられてるが、樫村はそんなことはない。とはねのけた。
「北京秋天」では引き続き、十和子(水野美紀)もふくめて新メニューの開発や、ランチや弁当の導入も試作へ向けて動き出していた。
そんな中、デリシャスフードの株価が1日650円も急落してしまう。
株価が下がった原因はモンゴルの空を全店閉鎖のうわさが広がったためだとわかる。
筆頭株主の山本(大谷亮平)は株価が下がったことによりデリシャスフードへ乗り込んできた。
樫村より新聞記者が動いていることを聞き、早急に十和子フードとの業務提供を進め、株価をなんとかするように言われてしまう。
そこに、龍ヶ崎(大鷹明良)を先頭にフランチャイズ権を購入したオーナーたちが現れ、株価が下がったことによりデリシャスフードがつぶれるのではないか?と問われ、早急にフランチャイズ権の買戻しを要求され、要求をのまないのなら「銀行口座を差し押さえて、現金回収する」と言われる。
必死でオーナーをなだめる樫村だったが、オーナーの1人にデリシャスフードがつぶれて、お金が戻ってこなかったら、こっちも倒産するといわれてしまう。
「私は社長です。社員とその家族を守る責任があります。必ずデリシャスフードを再建して、皆さまへもお返しするお金は返します」と土下座する樫村に、期限半年という猶予を龍ヶ崎は与えてた。
株価がさがり、オーナーたちからも返金を求められてる今。もう時間の猶予がないと言う宮内から提案がなされる。
メガフランチャイジーのカタヒラ食品が「新潟屋」の直営店をすべて買い取るという話だった。
その金額は40億円。急場をしのぐには充分な金額だったが、樫村は「新潟屋」にオープンから関わっていた岸野(勝村正信)の気持ちも考えていた。
さっそくカタヒラ食品の社長 片平(岩松了)と会うためにカタヒラ食品に出向く、樫村達。悩む樫村に岸野は、新潟屋には愛着があるが会社のためには話を進めるべきだと、樫村の背中を押した。
カタヒラ食品へ新潟屋の売却を伝えるべき山本に会うが、新潟屋はデリシャスフードの看板ブランドだから駄目だと反対されてしまうが、株価は一時さがっても、新潟屋を売却した資金で含み損がかなり減り債務超過も回復し、株価もまた上がる。と説得した。
閉店まで2か月の猶予が与えられた「北京秋天」では、新メニュー開発などで社員たちも店も活気を取り戻していた。そして、閉店が決定してる「モンゴルの空」も従業員たちは必死で働いていた。そんな姿を眺めていた樫村へ佐伯(和田正人)より電話があり、今から新潟屋の店長会議があるので参加しませんか。という誘いだった。
新潟屋の店長会議に出席した樫村は、いろいろアイデアを出し、新潟屋やお客様について一生懸命に意見を出し合う姿を見て、売却の話を進めてることに、少し心苦しさを感じていた。
そんな樫村に、岸野と佐伯はカタヒラ食品は優良企業だから、海外進出などもして、きっと新潟屋は、もっと栄えるはずだ。と前向きに話すのであった。樫村は「娘を嫁に出す気分みたいだ」と…
岸野の佐伯が調べてきたカタヒラ食品の過去の売却情報は、人気ブランド店を購入し価値が上がるとすぐに売却するというものだった。
そのことを知った樫村は片平に過去の売却について問いただした結果、樫村たちの中にあった不安が的中していた。
価値をあげて売却し利益を得るのがビジネスだ。と言い切る片平に、樫村は「この話はなかったことにしていただきたい」と伝えてた。
そして「片平社長が愛情をもって新潟屋を運営してくださると信じました。だから新潟屋を売却しようと思いました。でも、それは間違っていたようですね。」と続けた。
ブランドは大事な商品だから愛情はあると答える片平社長に「私も以前、銀行にいたころはそう思ってました。でも、今は違う。店を単なる商品と考える経営者に大事な新潟屋を任せるわけにはいきません。そんなことしたら現場で懸命に働いてる従業員に申し訳ない。」と…
顔をつぶして申し訳ないと謝る樫村に「そんなことはどうでもいい。お前の考えは甘すぎる。会社がつぶれるんだぞ!これが最後のチャンスかもしれないんだぞ!」という宮内。でも、これが俺のやり方だという樫村に、宮内は「そうか、それがお前のやりかたというなら仕方がない。俺は手をひくよ」と契約の解除を申し出た。
俺は間違っていたのか…と悩む樫村に、岸野と佐伯は間違っていないと言うが、樫村は自分の出した答えについて悩んでいた。そして「モンゴルの空」の前を通ったとき、店は以前と見違えるほど客であふれていた。従業員の山根に話を聞くと、チラシを配ったり、ネットへ書き込みをしたりして売り上げを上げようと努力していた。本社のせいばかりにして、自分たちでも何かできることはあったのではないかと反省し、最後ぐらいは頑張ってみたいと思ったと…
その姿をみた樫村は間違っていなかったと思うのであった。
「北京秋天」はワンコイン弁当とランチの新メニューをスタートさせていた。樫村は行きつけのジャズバーで飲んでいるときにマラソン仲間の話より糖質オフのヘルシーメニューのアイデアが浮かび、そのことを中野美由紀(藤本泉)に伝えた。
樫村のアイデアは的中し、ワインコインランチと弁当、そしてヘルシーメニューが話題になり始めていた。そして、月末で閉店するモンゴルの空も売り上げを伸ばしていた。
モンゴルの空の閉店日、樫村は店を訪れた。そして樫村は「方針を変えることにしました。モンゴルの空はなくしません。一旦店はなくなりますが、立地条件のいいところに新しく店を出します。一緒にがんばりましょう!」と。
「北京秋天」のワンコイン弁当は大成功し、行列ができていた。
弁当売りを手伝う樫村は、銀行に入社したときの気持ちとやる気を取り戻していた。
家族で外食するために「北京秋天」に訪れた明子たちは、十和子たちと糖質オフメニューの打ち合わせをする樫村たちの姿を見てしまう。
そこで、十和子と楽しそうに仕事をする樫村を見て、明子に「大丈夫?」と娘の遥香(佐々木七海)に言われてしまう。
そして家に戻った明子は、宮内に電話をしていた。
「北京秋天」と「モンゴルの空」がネットで話題になったことによりデリシャスフードの株価は元に戻っていた。山本にも「これからも頼みます」と信頼され、十和子にも、経営支援を前向きに進めている。と返事をもらいデリシャスフードは少しづつ良い方向へ向かいだしていた。
そんな中、明子は宮内と会っていた。
それとなく宮内に会社の話をする明子に宮内はデリシャスフードと契約を解消したことを伝えてた。
その日の夜、明子は樫村に、また働きにでることにした。と…
「どうして?」と聞く樫村に明子は「デリシャスフードがつぶれても困らないようにね」と明るく答えてたが、本当は「北京秋天」にて生き生きと働く十和子や美由紀を見て、自分も、また働きたいと思ったからだった。
樫村は日々、オーナーへの説明に回っていた。そんなとき、岸野に会っていただきたい人がいるのですが、と言われ、その人に会うことに。
そして、その人物とは元社長の結城(池田成志)だった…
今週のビジネス用語
【メガフランチャイジー】
色々なフランチャイズ本部に加盟し、いくつものブランドの店舗を抱える大手企業。
第5話感想
第4話からの流れで、嫁の明子が十和子との仲を疑いだすのか!?と思ったら、なんてことない、嫁はすごかったですね。
まぁ、十和子的には、若干まだ匂わせてますがね。
しかし、このドラマはサクセス的痛快さもあるのですが、なんとなく聞いてたビジネス語が詳しくわかるというか説明できるようになりますね
本当にテレ東なのが勿体ない…
「空飛ぶタイヤ」や「下町ロケット」「ハゲタカ」みたいに映画や他テレビ局がリメイクしそうな予感もしますが、やっぱりテレ東だからしがらみのない実力のキャストで作れてるから面白いんだよ!ってのもあるのかも…
もっと、たくさんの人に見てほしいドラマですね
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原作
「ラストチャンス 再生請負人」江上剛
音楽
主題歌
「Starting over」村松崇継
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