ラストチャンスー再生請負人ー 第2話
デリシャスフードのCFOとして無事に再就職した樫村。
なんとかデリシャスフードを建てなおそうとするが、負債の原因を調べていくうちに、とんでもない事実を見つけてしまう…
キャスト
メインキャスト
樫村 徹夫(仲村トオル)
ちとせ銀行の投資部門で実績を残し、順風満帆な行員人生を送っていた。
しかし、菱光銀行との合併が発表され、人生が一変する。
人生の行き先を見失った樫村に「デリシャス・フード」という大手飲食フランチャイズ企業の再建に声が掛かるが…
趣味はランニング。
宮内 亮(椎名桔平)
ちとせ銀行で樫村と同期の東大卒エリート。
菱光銀行との合併決定後、合併準備室のメンバーに選ばれるが、業務の進め方に納得がいかず、経営コンサルティングの会社を立ち上げ独立する。
岡田 十和子(水野美紀)
「十和子フード」という外食企業を運営する社長。美しく凛としたやり手経営者。
自分の店に信念と愛情を持ち、樫村にとって会社経営のよきアドバイザー。
山本 知也(大谷亮平)
投資ファンド「グローバル・リバイバル・ファンド(GRF)」社長。
銀行時代に共に仕事をした樫村に「デリシャス・フード」筆頭株主として、CFOへの就任を依頼。 「デリシャス・フード」の株価下落を阻止するために奮闘する。
岸野 聡(勝村正信)
「デリシャス・フード」財務部長。「デリシャス・フード」の創業メンバーの一人。
会社への愛情にあふれ、畑違いの業種からやってきた樫村への不信感を抱く。
佐伯 隆一(和田正人)
「デリシャス・フード」財務部員。
突如現れた樫村へ反発する社員が多い中、垣根なく接するまっすぐな性格。
会社への思いが熱く、自社ブランドを盛り上げようと奮闘する。
杉山 誠三(町田啓太)
ちとせ銀行時代の樫村の部下。
樫村が「デリシャス・フード」へ転職してからは貸付担当として、関わりを持つ。
樫村 明子(長谷川京子)
樫村の妻。樫村とは職場結婚。2人の子供がいる。
銀行合併で先行きが見えない中、転職した夫を心強く支える。いざという時に頼りになるしっかり者。
占い師(ミッキー・カーチス)
ある日、樫村の前に現れた占い師。意味深な助言をする不思議な老人。
全体相関図
第2話
ストーリー
7億円、耳を揃えて返せ――突然会社を訪ねてきた男の言葉に、樫村(仲村トオル)は耳を疑った。だが、岸野(勝村政信)ら幹部社員は「問題ありません」と言い張る。
そんな中、樫村は十和子フード社長の十和子(水野美紀)から飲食業のレクチャーを受ける。
十和子は、樫村が以前、道でぶつかった謎の美女だった!十和子はフランチャイズ展開の危険性を指摘する。宮内(椎名桔平)からも同じ話を聞いた樫村は…。
7億円返せと怒鳴り込んできた男は、デリシャスフードとフランチャイズ契約をしたオーナーだった。7億の意味を聞こうとする樫村だったが、岸野たちは「契約内容の誤解だけだった」というだけで何かおかしい。
樫村のジョギング仲間が集まる行きつけのジャズバーで、店主の塩田(島田万作)に、樫村と同じ元行員で飲食業界に転職した知り合いがいるので、今後紹介すると言われ何かのヒントになるかと紹介を頼む。
会社では、やはり岸野達は樫村に反抗的な態度をとっていた。
そこで、唯一の味方である佐伯(和田正人)と直営店を視察することに。
デリシャスフードで1番売上の高い「新潟や」は客であふれていた。
しかし、次に視察したジンギスカン「モンゴルの空」は客も少なく店も薄汚れでいた。
そのことを店長に指摘した樫村に驚く答えが帰ってきた。
それは、オープンして7年1度もリフォームもされず、新しいメニューも本部から却下されてるという現状だった。
現場の従業員はヤル気があっても本部が、それに答えていなかったのだ。
最後に訪れたのは1番赤字をかかえて問題の多い中華料理店「北京秋天」
「モンゴルの空」とは大違いの立派な門構えで豪華な店内は、閑散たるもので空席だらけ…
佐伯からフランチャイズ展開するには加盟金と開店資金が高すぎるためフランチャイズオーナーが集まらないという話を聞く。
味はいいのに、何故客が来ないのか?意見を従業員の中野(藤本泉)に尋ねる樫村。
中野からは「個性がない。魅力的なメニューがない」と答えが帰ってきた。
そして、本社の人が直接話を聞いてくれるのははじめてだという中野に、売上が悪いのは現場ではなく本社の責任が大きいのではないかと思い始めていた…
そこに店長から社長も来てると聞いた樫村は、社長たちの集まりに挨拶に向かうと
菱光銀行出身たちの集まりだった。そこには何故か宮内(椎名桔平)の姿も。
その中にいた伊坂商事 常務取締役の小沢幸太朗(竜雷太)と「人生七味唐辛子」の話で面識をもつことが出来た。
次の日、佐伯が「ちょっとまずいですよ」と見せたのは、「北京秋天」の売上だった。
岸野が樫村に渡した売上と、現場からの数字が違っていた。
樫村は岸野に問いただそうとするが「樫村CFOは株価を上げたいだけでは」と話にならない。
そんな時、ジャズバー店主の塩田より連絡があり、以前話してた元行員で飲食業界に転職した人物と会う約束をする。
約束の店に向かう途中で、あの占い師に出会う。
そして「あんた女難の相が出てるよ」と言われる。
約束の店で案内された場所にいた人物は、あの銀行前でぶつかった「幸運の女神」の十和子フード社長 岡田十和子(水野美紀)だった。
偶然の重なりに驚く樫村と十和子の距離は一気に縮まり会話も弾んだ。
いくつかの店舗を経営する十和子に樫村は「フランチャイズ展開はしないのか?」と質問してみた。
フランチャイズ展開すると個性がなくなることを、個々の店での特徴を従業員が工夫しなくなると店は繁盛しないというもので、「北京秋天」で中野に言われた言葉そのままだった。そして十和子は最後に「フランチャイズを資金繰りに利用したくなるんです」と気になる言葉を言った。
その言葉の意味を宮内に聞いた樫村は愕然とした。
資金繰りに困った会社が、フランチャイズ件を売りまくり結局、フランチャイズとして活動しなくなり、オーナーから訴えられて倒産した会社があったということだった。
その言葉が引っ掛かった樫村は「前オーナーが資金繰りのために出店を急いでた」と佐伯に聞き出店契約数をみると莫大な数字がしめされていた。
あまりの数字に驚いた樫村は営業をしてるジャパンリンゲージという会社の仕組みを佐伯に聞くことになる。
ジャパンリンゲージへ出向いた樫村は、フランチャイズの仕組みを聞きデリシャスフードがむやみにフランチャイズ権を売却し、資金繰りにまわしていたことが発覚する。
そのことを山本(大谷亮平)に話したところ、株価のさがるようなことはせず、赤字回復を先にするように命じられしまう。
岸野にフランチャイズ権を資金繰りに活用してた会社が倒産した事例を伝えた樫村は、岸野にデリシャスフードでも同じことをしていないか?大口のオーナーの名簿があるなら提出するように伝えた。
最初は拒否してた岸野もしぶしぶ名簿を提出した。一部の名簿は隠したままで…
提出された名簿の中におかしな点をみつけた樫村は名簿先のオーナーに話を聞くことにした。
そこでは、信じられない話になっており、無理やりオーナー権を買わされたので加盟金の返金を請求するというオーナーは、本社に連絡しても何も相談にも乗らず、連絡しても指導にもこないと言われた樫村は、本社のずさんさに愕然とし、前オーナーから話を聞くことにする。
静岡県浜松市の国立倉庫株式会社は、新潟やのフランチャイズ権を10店舗購入してるのに5店舗しか出店していない理由を聞くと、出店しなかった店舗分のフランチャイズ権購入金は全て返金する約束で前オーナーの結城より頼まれて10店舗にしたという。
契約書には存在しないことが、口約束で交わされていたのだった。
その返金の裏約束の念書を見せられた樫村は何も言えなかった。
会社に戻った樫村は、その念書を岸野にぶつけてみた。
樫村は自分の気持ちを岸野に熱く語った「私はこの会社を潰したくない。一生懸命働いてる従業員を路頭に迷わすわけにはいかない。岸野さんあなたもそうではないのか?」
その熱意に岸野は真実を話しだした。
資金繰りに困りだした5~6年前よりジャパンリンゲージの主導で裏約束のあるフランチャイズ権の販売が行われたいた。
そして、今後が問題だと…
引当金として返金資金を用意しないといけない。その返金資金の予測は100億円以上だと…
その金額に驚く樫村だった。
今週のビジネス用語
【引当金】
将来予想される支出や損失を想定し、備える資金
第2話感想
話が動いてきましたね。企業再建にありがちな前責任者のお金問題
そして、大谷亮平演じる山本のファンド会社の人っぽい演技もいいですねー
一時、ファンド会社の会社を転がしてるのが有名になり、阪神と阪急も合併しちゃいましたよね
しかし、岸野は何故あそこまで前オーナー結城を崇拝してるんでしょうね
根は会社のことを思う善人のようなのですが、あそこまで結城の悪事を隠してしまうと
会社思いも糞もないと思うんですがね
まぁ、ラストには現状が把握できたみたいで改心してたようですし、樫村の味方も佐伯と岸野になりそうですね
撮影協力
- DIC株式会社
- ふくの鳥馬喰横山店
- 国立倉庫株式会社
- 国立市フィルムコミッション
- AZABU HOUSE ONE
- 大垣共立銀行 東京支店
- QUEEN OF CHICKENS恵比寿店
- Edelman
- Zeal Holdings
- APOLLO
- サンクレール株式会社
- 富士通株式会社
- デイ・ナイト株式会社
- GOLFSカントリーオークビレッヂ
- 中目黒ひつじ
- 飄香
- マテリアルワークス株式会社
- 株式会社フィナンシャル・エージェンシー
- CLUB美ノ間
- 品川シーズンテラス
- 中山福
- 株式会社レントシーバ―
- MERCER LOUNGE 牛鍋アイロン
衣装協力
- asics
- S.T.Dupot
- NEW YORKER
- SUIT SELECT
- renoma
- ミズノ
- CRICKET INC.
- JEANS mate
- BOSS
- BERKI LEY
- KASTIT KARI
- KARSEE
- azabu tailor
- TIENS
- はるやま・京彩グループ
- ワコール
- dunhill
- 堀越ネクタイ(株)
- ef-de
- BRIEFING
- FAIRFAX
- RESPIGHI
- EXIO
- 住商モンブラン
- Maker's Shipl
原作
「ラストチャンス 再生請負人」江上剛
音楽
主題歌
「Starting over」村松崇継
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